
2025年のムーミンの日マグ【本国サイトのブログから】
ムーミン小説の出版80周年を迎える今年の「ムーミンの日(ムーミンズデイ)マグ2025」は、最初の小説『小さなトロールと大きな洪水』を記念したデザインです。ムーミントロールとムーミンママがシダのしげみの中でひとやすみする愛らしいシーンが描かれています。
この限定マグは、2025年8月9日午前10時(EEST・東ヨーロッパ夏時間)から、在庫限りで販売されます。
ムーミンの日の前後には、他にもムーミン アラビアから素敵なスペシャルアイテムがたくさん登場しますよ。限定のTシャツやトートバッグ、そしてこれまでのムーミンマグのすべてを網羅したコーヒーテーブルブック(大型本のヴィジュアル本)などです。
「細長い鼻のムーミンたち」のマグ
ムーミン80周年を記念したマグは、ムーミンの最初の物語『小さなトロールと大きな洪水』のイラストがあしらわれています。
この物語の中で、ムーミンママとムーミントロールは、長い間行方不明になっているムーミンパパを探しています。ムーミントロールたちは互いに助け合いながら、大洪水を逃れたムーミンパパを見つけ、家族はついに再会を果たします。そして美しい谷に、ムーミンやしきという自分たちの家を見つけるのです。これ以降、ムーミンの物語では、ムーミンやしきは「ムーミンらしい生き方」のシンボル となり、誰もがいつも、ありのままに迎え入れられる場所となったのでした。
このマグには、初期の頃のムーミンたちが描かれています。ムーミンママが、ムーミントロールと後にスニフと呼ばれる小さな生きもの、青い髪の少女チューリッパ、それから自分自身のために、心地よいねどこを作っています。そしてみんなはシダのしげみの中で身を寄せ合って、眠りにつきます。ムーミントロールだけが、森の不思議な物音の中で、眠りに落ちるのに少し時間がかかっているようですね。
トーベ・ヤンソンの原画をもとにこのマグをデザインしたパルヴァティ・ピッライは、「どんなに大きな旅でも、これから待ち受ける試練に備えて力を蓄えなければなりません」と語っています。
「ムーミンパパを探し出すと決心し、大洪水から逃れようとしている旅の仲間たちには、まさに休息が必要なのです」
ピッライはトーベ・ヤンソンのオリジナルのイラストに忠実に再解釈し、モノクロの原画に新たな魅力的を持つ色彩を加えました。
初期のムーミンたちは、現在のように丸みを帯びた姿ではなく、もっと細長い鼻をしていますが、キャラクターの根底にある特徴は、すでに最初のムーミンの物語から見られ、すぐに分かります 。ムーミンママはみんなの優しいお母さんで、ムーミントロールは穏やかで慎重な性格ですが、勇敢で冒険心にあふれています。後にスニフと呼ばれるようになる小さな生きものは、臆病ですが、人懐っこいのです。
ムーミンの日8月9日に発売
マグの内側には、ムーミントロールとムーミンママがはしごを登っているイラストが描かれており、底には「ムーミン80周年」のロゴが入っています。ムーミン80周年のデザインがあしらわれた特別なギフトボックス付きです。
この限定マグは、Moomin.com、エスプラナーディ通りのムーミンショップ 、ヘルシンキ空港のムーミンショップ、ムーミンアラビア ウェブショップ、ムーミンアラビアストア、そして一部のセレクトショップで販売されますよ。
ムーミンマグを網羅した、コレクター待望の書籍が発売!
ムーミン アラビアは、「ムーミンの日」に合わせて、新作のこの「ムーミンの日マグ2025」と、80周年の記念マグを含む、ムーミンマグのラインナップをすべて網羅するコーヒーテーブルブックを出版します。この本では、ムーミン アラビアの豊かな歴史を紹介するとともに、世界中のムーミンマグコレクターの個人的なストーリーも掲載しています。
英語版のプレミアム限定版コレクターズブック (ムーミンショップとムーミンアラビア直営店でのみ販売)は、新作の「ムーミンの日マグ」のミニマグ付き。他に、フィンランド語版の書店版(内容は同じ)の2つのエディションがあります。
「この本は、アラビアのムーミンマグをテーマにした初のオフィシャルブックです」と、ムーミン アラビアのグローバルPR&コミュニケーションマネージャーの、ミルカ・パーシカンガスは語ります。「ムーミンの日マグを含め、オリジナルサイズの0.3Lのムーミンマグは計140点で、すべて異なるイラストが描かれています。ムーミン アラビアを象徴するアイテムの記念本の出版にふさわしいのは、まさに今でしょう。90年代から今日までの35年間の歩みを振り返る美しいカタログです。記念年の2025年までのマグすべてを網羅していますよ」
80周年を祝って
ムーミンの日のお祝いを待ち望むムーミンファンに向けて、7月3日(木)から限定Tシャツと使い勝手のよいトートバッグも販売されていますよ。8月9日(土)には、ムーミンの日マグとともに、キーホルダーとキッチンタオルも発売されます。
また、ムーミン80周年を記念し、現行のクラシックマグも8月1日から年末まで限定販売されています。マグの底には、「ムーミン80周年」のバックスタンプが押され、記念タグ付きで80周年のデザインボックス入りです。ムーミントロール、ムーミンママ、ムーミンパパ、スノークのおじょうさん、リトルミイ、スナフキンなど、人気のクラシックマグも含まれていますよ。
2025年はムーミンの物語が誕生してから80周年の節目の年です。この記念年の核となるテーマは、ムーミンやしき――、つまり、いつも扉が開かれている場所――帰ることのできる場所です。
トーベ・ヤンソンは、第二次世界大戦中、この暗い時代に、自分の心を癒やすため、ムーミンの最初の物語『小さなトロールと大きな洪水』を書きました。そして、共に生きること と冒険の精神が根底を流れる世界を作り出したのです。この物語は、苦難の時と、離れ離れになってしまった家族の物語です。希望の物語でもあり、帰ることのできる場所、故郷と呼べる安全な場所があることの大切さを描いた物語でもあるのです。
翻訳/内山さつき