スナフキンのモデルは誰?【本国サイトのブログから】

ムーミンの物語の中で、哲学者のような存在のスナフキン。スナフキンは人生のシンプルなことを楽しむ自由な精神を持っていて、落ち着いた友だちであり、才能ある音楽家でもあります。
でも、実際にスナフキンは誰をモデルにしているのでしょう? トーベ・ヤンソンがこのユニークなキャラクターを生み出すきっかけとなった人物はいるのでしょうか?

多くの芸術家たちがそうであるように、トーベは、自分の生活環境や文化など自身の回りの世界から、作品のインスピレーションを得ていました。それはムーミンたちの暮らしぶりや、ムーミン谷そのものにも投影されています。例えば、『ムーミン谷の彗星』(1946年)のテーマは、トーベが最初のムーミンの本を書いたとき起こっていた第二次世界大戦に関連付いてると考えられます。

トーベはたくさんのことに興味を持っていましたが、中でも文学や古代の神話に情熱を注いでいて、その影響は彼女のさまざまな作品に見受けられます。

いくつかのインタビューで、トーベは登場するキャラクターのインスピレーションの源として、人生で出会った特定の人々について言及していました。ですが、確固たる事実の言及はまったくありませんでした。

スナフキンは誰に似ているの?

スナフキンは、トーベ自身の自由な性格や、父親のヴィクトル・ヤンソン、弟のラルス・ヤンソンに似ているとも言われてきました。クリエイティブな才能、世の中の事柄への関心、個性は、まさにヤンソン一家の中心的なテーマでした。
また、トーベの母方の叔父であるハラルド・ハンマルステンがスナフキンに影響を与えたとも言われています。ハラルドはパイプを吸う数学者で、登山家、船乗りとして有名になった人物です。
中でもスナフキンのモデルだとよく言われる人物の一人が、1940年代のトーベのボーイフレンド、アトス・ヴィルタネンです。トーベとアトスが一緒にいた期間、トーベはムーミンの最初の5冊の本を執筆し、そこにスナフキンが登場しました。
アトスはとても自由な人生観の持ち主で、スナフキンのようにたくさんの持ちものは必要ないと考えていました。いつも中折帽子とパイプを身につけていて、さらに必要ならどこにでも行き来できるようにバックパックを持っていました。

それから、スナフキンとムーミントロールの関係性について。アトスとトーベの関係がそうだったというわけではありませんが(というのは、トーベ自身も極めて自由な精神の持ち主だったため)、ムーミントロールとスナフキンを通して、一方が他方により多くを期待してしまうという関係性が美しく描写されています。スナフキンはムーミントロールを気にかけて、春になるといつもムーミントロールに会うために帰ってきますが、冬になる前にまた旅立っていくスナフキンの生き方を、ムーミントロールはじめ誰も変えることはできないのです。
アトスが最初のムーミン・コミックスの制作をトーベに依頼したことで、ムーミンの物語がさらに動き出します。アトスはフィンランドのスウェーデン語系の新聞「ニィ・ティド」の編集長でした。そこにトーベの最初のムーミン・コミックス(『ムーミントロールと地球の終わり』)が掲載されたのです。
また、アトスは哲学への熱心な関心を持っていて、じゃこうねずみのキャラクターに影響を与えたとも言われています。

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翻訳/内山さつき