ムーミン谷の秋のJuhla=お祝い【ムーミン春夏秋冬】

9月に入り、暑かった2022年の夏も終わりに近づいてきました。
夏のハイライトといえばムーミンの日! 熱かった当日の様子はファンクラブレポートで読むことができますよ。

さて、今回の「ムーミン春夏秋冬」は、9月から登場する新しいプロダクトシリーズ「Juhla(ユフラ)」のベースとなった小説『たのしいムーミン一家』に注目してみたいと思います。

ムーミン谷の冬から夏

『たのしいムーミン一家』の序章、初雪が降り、長い冬の訪れ。
ムーミン谷の住人たちは冬の間、眠って過ごす者、ひっそりと暮らす者、温暖な南方へ向かう者に分かれます。
ちょっと意外なのが、このお話では、スナフキンムーミントロールの隣で冬の眠りにつくのです。
スナフキンは旅に出る者の代表格というイメージですが、自由気ままな彼のこと、気分次第なのかもしれません。

やがて、冬が過ぎ、春が来て、物語の幕開け。
冬眠から目覚めたスナフキン、ムーミントロール、スニフは近くの山へと向かいました。
山頂には黒いシルクハット。飛行おにが落とした魔法の帽子だとは知るよしもない三人は、それをムーミンやしきに持ち帰ります。
この日の出来事はブログ「ムーミン谷の春」もご参照ください。

帽子の力で不思議な出来事が次々と起こったり、船でニョロニョロの島に行ったり、トフスランとビフスランがやってきたり……。そんな原作のさまざまな場面が「Juhla(ユフラ)」には散りばめられています。

夏の終わりのパーティー

楽しかった夏の日々は過ぎ去り、秋の気配がしのびよってきました。
スナフキンはひとり旅立つことを決意。
さみしさを隠しきれないムーミントロールを慰めようと、トフスランとビフスランは旅行かばんに隠していた大切な宝物、ルビーの王さまを見せてくれました。

ところが、小さなふたりがムーミンママの大切なハンドバッグをベッド代わりにこっそり拝借したことから、ムーミン谷は大騒ぎ。
大がかりな捜索が繰り広げられ、ママのことをかわいそうに思ったふたりが(ベッドにしていたことは言えないまま)ハンドバッグを返すと、お祝いの大パーティーが開かれることになりました。

パーティーの席上、みんなにお礼をしたいと考えたトフスランとビフスランはルビーの王さまを披露。
遠くからその光をキャッチして駆けつけたのが、その宝石をずっと探し続けていた飛行おにでした。

ムーミンママからパンケーキをふるまわれ、人心地ついた飛行おには魔法を使ってみんなの願いを叶えてあげようと言い出します。そのときムーミントロールが頼んだのは、旅の途中のスナフキンにご馳走の乗ったテーブルを届けることでした。
この心温まる場面が、「Juhla(ユフラ)」のキービジュアルになっています。

ムーミンバレーパークの展示施設コケムスの企画展「ムーミンの食卓とコンヴィヴィアル展-食べること、共に生きること-」にも、同場面が登場。この展示は10月下旬終了予定です。
また、「ムーミン谷の雲海」が楽しめるのは9月25日(日)まで。どちらもどうぞお見逃しなく!

自宅でムーミン谷気分が味わいたい方は、発売されたばかりのお料理本『ムーミン谷のしあわせレシピ』(講談社刊/末延弘子訳)を参考にしてみてはいかがでしょうか。
ムーミンママのふだんのお料理からお祝いパーティーメニューまで85のレシピが収録された、眺めているだけで楽しい一冊です。

「Juhla(ユフラ)」はフィンランド語で、お祝い、おまつり、ごちそうを意味する言葉だそうです。
何気ない日々も楽しく彩ってくれるムーミンのお話、グッズとともに、どうぞ素敵な秋を!

萩原まみ(text by Mami Hagiwara)