スナフキンからの手紙

今年もついに「ムーミン絵手紙コンテスト」の季節がやってきましたね。こんにちは、森番です。募集の方はすでに締め切られましたが、一次審査により候補者が絞られた後、公式サイト上にて投票がおこなわれるとのこと。今回は「ムーミン谷ってこんなところ!」がテーマということで、今からどんな絵手紙が選ばれるのかとても楽しみですね! 実はここだけの話なのですが(全然、内緒になっていない件)、森番も応募いただいた作品のいくつかを、特別に見させていただきました。そこで感じたのは、本当に人それぞれに、色んなムーミン谷があるということ。そしてどの作品にも共通して言えることは、ムーミン愛に溢れているということでした。


ところでムーミン物語中にも、そんなムーミン愛に溢れた手紙が登場するのを知っていますか?そしてその手紙の送り主というのは、皆さんのご想像どおり、あのスナフキンです。
『ムーミン谷の冬』(講談社/山室静訳)には、スナフキンが残していった春の手紙を、冬眠から早く目覚めてしまったムーミンが声にだして何度も読むという、実にかわいらしい場面があります。「いつもの大きなまるい字」で書かれたスナフキンの手紙。そこまで長いものではありませんが、手紙には次のようにあるのでした。

『チューリオ。
よくねむって、元気をなくさないこと。
あたたかい春になったら、そのさいしょの日に、ぼくはまたやってくるよ。
ぼくがこないうちは、ダムつくりをはじめないでね。
スナフキン』

ムーミンはこの手紙を、何度も何度も読み返します。すると長い間の冬眠による、突然の空腹に襲われます。しかしそれでも腹ごしらえをしてから、また手紙を読み直すのです。スナフキンからの手紙にとても喜んでいるムーミンの心情が、よく表われている一場面ですね。そしてムーミンは口の中で、手紙の内容をこうつぶやきます。

『「よくねむって、元気をなくさないこと。あたたかい春になったら、そのさいしょの日に—」』

相手が喜びそうな言葉を、短い手紙の中におさめられるスナフキンの文才。そしてこれはきっとあれですね、相手が自分に片思いしているのを分かっている人間の書く文章ですね。。。
そんなスナフキンの甘~い言葉に、見事にコロコロさせらてしまうムーミントロール。手紙を読みながら思わず、そんな春になった最初の日を想像してしまったのでしょうか。声を少し上ずらせ、ありったけの大きな声で歌うように叫んでしまうのでした。

『(前略)そうだ、スナフキンがまたくるんだ、そうして、あたたかい、すばらしい春になるんだ。そうしたら、ぼくらはいっしょにあそぶんだ— ここでも、あそこでも、いつもとおなじに・・・・・・。』

今週はムーミン絵手紙コンテストということで、スナフキンが冬眠中のムーミンに残した手紙をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか? ムーミンとスナフキンがお互いに離れてはいても、手紙によって心を通わせ合う様子を見ていると、改めて手紙っていいなって思いますね。
例え字が少しくらい大きくても、まん丸くても、お世辞にも上手とはいえなくても、デジタルでは伝わりきらない、相手の温度というものが感じとれるのが手紙というものなのかもしません。それでは、最後、新金庫番からお知らせです。

 

 

はいよ、ムーミン絵手紙コンテストにファンのみなさんから送られてきた、イラストの世界に入ってみたい!と思った新金庫番です~。今年も130を超えるご応募をいただきありがとうございました!!そのたくさんのおはがきの中から、一次予選通過作品を、本日こちらの絵手紙コンテストページにて公開しております!今年のテーマは、「ムーミン谷ってこんなところ!」というイラストとコメントが入った絵はがきを、リアルでも、デジタルでも良いので送ってください!というものでした。ちょっと設定が複雑だったかな~。テーマに沿った作品もあれば、フリーダムな作品もありましたが、でも、みなさんのムーミンたちに対する思いは痛いほど伝わってきましたよ~。全部をご紹介できないのは、まことに残念ですが、バラエティゆたか、年齢もさまざまな26作品をご堪能いただき、これぞ!と思った1作品に、感想なども添えて投票をお願いいたします!!ことしは、昨年までと違いメールではなく、投票フォームを使って投票いただきます。少しお手数ですが、あなたの応援のお気持ちが、グランプリを左右します。お一人さま一票限りですので、よ~く考えて応募してくださいね。
あとは、ムーミンの日イベント情報ページも更新されていますよん。ムーミンの日オリジナルトートバッグがもらえるキャンペーンや、お子さんも参加できるイベントなど、楽しい企画が、来週以降もどんどん発表されますので、イベント情報ページも要チェックです!

では、また来週まで。アディオ~ス!