切ないムーミンとスナフキンの友情

こんにちはー!「そだねー」ジャパン大好き、森番ですー!
週末から今週にかけての日本代表は、まさにゴールドメダル・ラッシュでしたね!!

特にスピードスケート女子500メートル、日本代表選手と韓国代表選手が互いの勇姿を讃え合う姿は、まるでドラマでも見ているかのようでした。。。今回のオリンピックのハイライトとも言えるような、象徴的なワンシーンであったようにも思います。

今回の冬季オリンピックは当初、政治的な問題もクローズアップされていました。しかしいざ一度オリンピックが始まりさえすれば、そんな各々のお国の事情をも忘れさせてしまうような、選手同士の特別な「絆」がありますね。テレビなどのメディアを通してだけ見ていると、ライバル選手同士はギクシャクした関係なのではないかと時々勘ぐりたくもなるわけですが、実際のところはとても仲が良かったりします。

先日も、女子カーリングの選手たちが涙ながらにインタビュ-を受けていたところ、たまたまその後ろを通ったスウェーデン選手たちが、そんな日本人選手を強く抱きしめ、慰めて去っていきました。森番としてはついこの間、スウェーデンチームが格下の日本チームとの試合で最後のミスによって惜敗し、悔しそうにしている表情を観たばかりだったので、それが何とも不思議な光景のように思えたわけですね。でもよくよく考えてみれば、同じ道を究める者同士リスペクトし合うのは、ごく自然なことでした。
ましてや選手たちは国際大会などで年に何度も顔を合わせるでしょうし、中にはジュニア時代から一緒に戦ってきたような、幼馴染に近いような関係の選手もいるとしたら尚更のことでしょう。だからライバル同士、仲が良くてもなんら不思議ではないのですよね。そんな私たちの知らない選手同士の、国境を越えた友情が垣間見れるスポーツの祭典。。。リンクの氷も解けてしまうほどの熱い友情です!!(そだねー!by 新金庫番)

 

ムーミン物語の中では、そんなアスリートたちのような熱い友情とはいかないまでも、ムーミン谷NO.1の熱い友情を誇るのがムーミン&スナフキン! 二人が互いを思いやっていることに間違いはないのですが、夏の終わりになるとムーミン谷を旅立ってしまう自由人スナフキンのせいで、ムーミンの方はすっかり恋人の帰りを待つ彼女(もしくは彼氏)状態になってしまいます。『たのしいムーミン一家』(講談社/山室静訳)の第七章には、まさにそんなムーミンとスナフキンの姿が描かれています。

「それで、長いことかえってこないの?」
「いや。」と、スナフキンは答えました。
「春のいちばんはじめの日には、ここへかえってきて、またきみのまどの下で、口ぶえをふくよ。 ― 一年なんか、たちまちすぎるさ。」
「そうだね。じゃあ、ごきげんよう。」

この文脈からすでに森番は、二人の間にかなりの温度差を感じちゃいます。そもそも会えない一年をあっという間だというスナフキン、それに対してムーミンはきっとそうは思ってはいませんね。その後ムーミンは「スナフキンのすがたがだんだん小さくなって、とうとう銀ポプラとプラムの木のあいだにきえるまで、ムーミントロールは、じっと見おくりました。」が、ここでまさかのショックな展開。なんと遠くから、旅にうきうきしているスナフキンが吹いているであろう横ぶえの音が聴こえてくるのです。ムーミンはそんなスナフキンの気持ちをすぐさま察し、悲しさのあまり走って家に帰ります。そして案の定、涙。。。
たまたまベランダにいたトフスランとビフスランに泣いているのかと尋ねられ「ないてなんか、いるもんか。ただ、スナフキンがいっちまっただけなんだい。」とムーミンは答えます。いや~これは辛いですね。こんなことをされたら、さすがの森番も涙です。。。でも人って何か楽しいことで頭がいっぱいになっていたり、何かに夢中になっていたりすると案外、平気でこういうことをしてしまいます。しかもそれが悪気があるのではなく、本当に心からうきうきしていたり楽しくてそうなってしまっているのだから、相手にしてみればかなりたちが悪いです。

でもまさにこのムーミンとスナフキンの関係から見ても分かるように、友情と恋愛の境というのは案外曖昧だったりするのでしょうか。もちろん私たちは普段の日常生活で、友情と恋愛という言葉をきっちり使い分けていますが、その本質的な違いって本当は無いのかもしれません。事実、もしそこにはっきりとした違いがあるのなら、昨日まで友人だった人が恋人になったりはしませんし、パートナーとしての夫婦生活が成り立ったりもしませんね。そう考えると、友情も恋愛もどちらも互いに互いの要素を内包し合っているのであって、そこに私たちが思っているほどのハッキリとした線引きはないのではとも思うのです。

今回はオリンピックにみる選手たちの友情にかけて、ムーミンとスナフキンの友情についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか?スピードスケート選手同士の友情にしても、ムーミンとスナフキンの友情にしても、そこには友情という一言では到底表しきれない、深い愛がありますね。そんな言葉に表せないものを言葉に表せたら便利だろうなと思う一方、言葉に表せないからこそ素敵なのかもしれないと思ったりもします。それでは今週はこの辺で、また来週お会いしましょう~!

そうね~。新金庫番も若いころは、友情と愛情のハザマで、揺れ動いたりしたことがあったわ。いまもあるわよ。このあいだなんか、愛するムーミン谷倉庫スタッフのために、チョコレート売場までバレンタインのプレゼントを買いにいったのに、あんまり美味しそうだから、一緒にいった友人と贈りあって食べちゃったりとかしたわ。そんなときは、切ないけど、もう一回買わないとだめだわね。え?切なさがちょっと違う?

それならもうひとつ。今週は、そんなムーミン谷の仲間たちへの愛情を競い合うような、ムーミンバレンタインキャンペーンの結果発表がされています~。「貴方なら、ムーミン谷の仲間たちのだれに、どんな言葉をつけてチョコをあげますか?」といった問いに、ムーミンファンがおのおのの大事な思いを打ち明けてくださいました。いや~、なかなか切ない、森番的(?)にいえば片思い的愛情を匂わせるフレーズがあったり、大きな心で包み込むような、そんな愛あふれるコメントもあったり、ほかのファンの人たちの気持ちが共有できるのもなかなか楽しいですよね。結果はこちらのムーミンニュースからご確認ください。みなさま、たくさんのご応募ありがとうございました!では、また来週まで、アディオ~ス!!