【W】Welcome Art(ウエルカムアート)

ムーミンバレーパークのちょっとディープな情報を、AからZまでのキーワードにして、
アルファベット順にご紹介していく「ムーミンバレーパークのA to Z」

【W】「Welcome Art」(ウエルカムアート)

3月16日に3周年を迎えたムーミンバレーパーク。
ちょうど3年前、パーク開業と同時期に、エントランス付近に「ウエルカムアート」と呼ばれる期間限定の装飾が3か月ほどあったのはご存じでしょうか?

「ウエルカムアート」は、パークを訪れるゲストを歓迎するためのアートを、たくさんの人の手によってつくりあげた参加型の企画です。スナフキンの帽子、ムーミンママのハンドバック、貝殻やお花など、ムーミンの物語に登場する様々なモチーフを、木を使って再現したピースに、思い思いに色を塗っていただきました。

アートをキャラクターの形ではなく、抽象的なモチーフにしたのは、それぞれの方に色を塗っていただく際に、緑のムーミントロールや、肌の色が青いスナフキンみたいになってしまうと原作とかけ離れてしまうため、色のアレンジがある程度楽しめて、塗る人の個性が出やすいモチーフのアートを選んでいます。

そして「その場で塗って終わり」、というものよりは手元に持ち帰ることができるものの方が記念になり、プレゼントにもなって参加いただきやすいということもあり、中のモチーフがくりぬけるような仕様にしました。

中のモチーフは、ウエルカムアートのかけらとしてお持ち帰りいただき、シルエットのフレームの方をパークに入る前の並木道の両脇に設置しました。
使用した木材は、パークが位置する飯能市を代表する産業品「西川材」のヒノキ。鼻を近づけると、ヒノキのいい香りがします。

数はなんと、約2,500個!約2,500人という大勢の方々に、パーク誕生のお祝いに参加いただいたことになります。

日中は、それぞれが世界にひとつだけのカラフルなモチーフを楽しめて、
夕暮れ時には、モニュメント越しに空の様子が見えたり、
風が吹けば、モニュメントの下に取り付けられた鈴が心地よくスウィングしながら鳴り、
どの時間帯でも楽しんでいただけるものでした。

 

みんなでつくったウエルカムアート

地元との共生を目的とした西川材を使ったものであること、参加しつつもなにか記念に持ち帰ることができる要素があること、通ると音が鳴るとか五感で楽しめるアートになること、などのアイデアは、メッツァアンバサダーミーティングで生まれました。

メッツァアンバサダーは、2017年から2019年までのパークオープニング準備期間に発足した「メッツァ」をアンバサダーと共に創り上げていくことを目指した企画。
開発チームと共に施設内のアクティビティを企画する活動や、メッツァの魅力を広めるイベントなどに参加いただく目的で応募いただいたメンバーでした。

ウエルカムアートを作っていただいた約2,500人というのは、メッツァアンバサダーの他にも、飯能市内の小学生たち、2016年から飯能市内で開催されていた北欧をテーマにした親子フェス「Hanno Green Carnival」の会場でのワークショップブースなど、たくさんの方々。

お持ち帰りいただいたウエルカムモニュメントのかけらは、ご自宅のどこかに飾ったり、お風呂に入れてみたりなど、思い思いに活用いただいたのかなと想像します。

パークがオープンして、自分のつくったモニュメントを見つけるために来園された方もいらっしゃるそうです。

ムーミンバレーパークがずっと大切にしてきていることは、ムーミンの物語の世界観の追体験はもちろんのこと、こちらから答えを提供するのではなく、訪れるゲストひとりひとりが小さくてもなにかの発見につながるような体験を提供するということです。

今回のウエルカムアートはほんの一例ですが、たくさんの方々の思いが詰まったパークとして3周年を迎えられたということに感謝をしながら、これからも、ゲストの方々の思い出となるような体験や企画を、四季折々で提供できるようなパークでありたいと思います。

 

ムーミンバレーパーク

 

 

―――

株式会社ムーミン物語
川崎 亜利沙
(text by Arisa Kawasaki, Moomin Monogatari ltd.)