おさびし島のご先祖さまと花火

皆さん。。。こんにちは。。。ついに暑いという言葉すら発することを諦めた、森番です。。。観測史上最高を記録した今年の夏の暑さについて、気象庁は「一つの災害と認識」するとの異例の会見を行ったとのこと。もはやここまでくると、暑い夏を乗り切るというよりも、夏をサバイブするという言い方の方がふさわしいのでは!? すでに災害レベルの暑さとなってしまった日本の夏でありますが、忘れてはいけないのは、夏本番はまだまだこれからであるということ。今週に入り、日本全国にて夏祭りや花火大会などが多数、催されているようですね。
ところで皆さんはムーミン・コミックス『魔法のカエルとおとぎの国』 (筑摩書房 / 冨原眞弓訳) 「おさびし島のご先祖さま」に、ムーミンのご先祖たちが花火を楽しむ場面があるということを、知っていましたか?
おさびし島へ遠出することとなったムーミン一家。そこで偶然、地下にある洞窟を発見したムーミンたち。中へと入ってみると、そこにはまさかのムーミンたちのご先祖にあたる、太古のムーミンがいたのでした!! そしてこのご先祖たちは、ムーミンたちに「のろし火マニア」と言わせるほど、のろし火が好きなのでした。事実、ムーミンのご先祖さまたちは、のろし火を焚くために次のようなことを言っています。

「わが子孫よ マッチをもってこい!」
「あすは燃やすものも集めてこい!」

子孫であるムーミンたちに対して、なかなか横柄な態度のムーミンのご先祖たちではありますが、ワイワイとのろし火を囲んで喜ぶ姿は、なんとも愛らしくあります。その後も気がつくと、のろし火を焚いているご先祖たち。なんとムーミンのご先祖たちは、のろし火を焚いて船をおびきよせて難破させる「難破船荒らし」なのでした。。。そして案の定、ムーミンのご先祖たちの花火のせいで、海賊船が座礁してしまいます。

その後、ムーミンママの一言により、難破船に出向いて使えそうなものを回収することにしたムーミンたち。(やはり「難破船荒し」の血は争えないのか!?)ムーミンパパは難破した船の中から、大量の花火を見つけ出し、湿ってしまった花火を天日干しして、再び使えるようにします。しかしそんなさ中、またもや「のろし火」好きのムーミンのご先祖たちがやってきて、ロケット花火を箱ごとくすねていったのでした。大量のロケット花火をのろし火に使う薪のように積み重ね、いっぺんに火をつけようするご先祖さま。そんな様子を知ったムーミンたちは大変なことになったということで、皆で対策会議をします。しかしそんな矢先に。。。

「あ!光った!」

ご先祖さまの点火したロケット花火は、一気に「バーン」と上がり、ご先祖さまたちをも雲の上へと吹き飛ばしたのでした。


「ご先祖さまが!雲の上に・・・」

ロケット花火による大爆発で、島全体がめちゃくちゃなことになってしまった、おさびし島。
さらには大量の雨まで降り、島は水浸しになってしまいます。
島でのごたごたに巻き込まれ、すっかりくたびれ果ててしまったムーミン一家。

「(前略)ムーミン谷に帰りたい・・・」

ムーミン一家はついに助けを求めますが、救助にきてくれたイルカたちに弄ばれてしまい、さらに大変な目に遭ってしまいます。そんなムーミン一家の様子をはるか雲の上から見下げていた、ご先祖さま。

「われらが子孫どもはたいそう苦労しておるな!」
「いますぐ連中を助けてやれ!」

危機一髪のところで、ご先祖たちがヘリコプターを呼びつけてくれたため、ムーミン一家は無事にムーミン谷へと帰ることができました。そしてムーミン屋敷へと到着すると、なんと先回りしてやってきたおさびし島のご先祖たちが、暖炉の前で快適そうに暖を取っているところなのでした。。。(このヘリコプターキャラが、またかわいくて、新金庫番はファンなんです~。by 新金庫番)

今週のブログは花火大会の季節ということで、ムーミン・コミックスに登場するおさびし島のご先祖さまと花火についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
ご先祖さまについては以前のブログでもご紹介させていただきましたが、今回の「のろし火」好きご祖先たちも、なかなかの濃いキャラでしたね。そんな破天荒なご先祖らに振り回されるムーミンたちを観察するのも、醍醐味であります。これからもまだまだ暑い日は続きそうですが、そんな時はおさびし島のご先祖さまのように花火を楽しみながら、夏の暑さを「ドカーン」と吹き飛ばしてしまいたいものですねっっ!!(危険)それでは今週はこの辺で、また来週お会いしましょう~!(「ドカ~ン!!」 by 新金庫番)