ボヘミアンなビーチの暮らしを描いた、アラビアのサマーセット


アラビアの新しい季節限定のセットは、ムーミン一家のビーチでの冒険を描いたもの。「トゥギャザー(Together)」と名付けられた2021年のサマーセットは、トーベ・ヤンソンのムーミン・コミックス「南の島にくりだそう」(英語版は1955年に出版)のイラストをベースにしています。

サマーセットは、マグ、プレート、スプーンがセットになっています。イラストと色の雰囲気は、2019年に発売された、こちらもビーチにいるムーミンたちを描いた「イブニング・スイム」の雰囲気を受け継いでいます。2021年のサマーセットでは、ソリティアをして過ごすムーミンパパ、パンケーキを焼くムーミンママ、本に夢中になっているスノークのおじょうさんが描かれています。

このセットは4月26日に発売されました。

リビエラで過ごすムーミンたちの休日

「トゥギャザー」のセットでは、リビエラの豪華なホテルでバカンスを過ごしていたムーミンたちが、結局、より自由気ままな環境のビーチに戻って暮らす様子が描かれています。

物語の中で、ムーミンたちは、スノークのおじょうさんがカジノで勝った大金をすでに使い果たしてしまって、海辺のボートの下に住んでいます。夜は冷え、ムーミンたちは毛布がないと眠れません。ムーミンパパは、モンガガ侯爵と友だちになります。モンガガ侯爵は大金持ちの貴族ですが、貧しい芸術家として生きる生活を夢見ているのです。ムーミンたちはボートの下の生活に侯爵を招きますが、ボートの中まで漏れてくる雨にびしょ濡れになったり、酸っぱすぎる安いワインが口に合わなかったり、侯爵はたった1週間でムーミンたちのボヘミアンな生活に嫌気がさしてしまったのでした。

イラストレーターのトーベ・スロッテは、トーベ・ヤンソンのモノクロのオリジナルのイラストに命を吹き込み、アラビアの定番のムーミンシリーズや、これまでの季節限定セットにも合わせられるよう、丁寧に考えられた色づかいでデザインしています。

翻訳/内山さつき