(14)雪のないお正月

年末年始のクリスマス休暇が終わる頃になって、やっと街が白銀の世界になった。それまではサンタの国フィンランドというのに、首都をはじめ多くの街で雪のないクリスマスとなり、そしてお正月も暗さばかりの目立つ風景の中で迎えたのだ。雪恋しさに、クリスマスからラップランドの友人一家のところに行ってしまった。ラップランドの南部にあるその村は、海はしっかり凍っていたけれど、やっぱりここも雪がほどんとなかった。

寒いけれど、とんでもなく寒いわけでない。雪で何かを作るにはうってつけの気温だ。雪だるまを作るには少ないけれど、雪はうっすらと積もってはいる。そして、この家の3人の子供たちと一緒に、外の暗闇をロウソクのあかりで飾ることにした。

まずは雪玉をたくさん作り、これを山型(中は空洞)に積んでやる。ムーミンでもおなじみのこれは、中にロウソクをいれてできあがり。あまりに気温が低く寒くなると、雪が全然まとまってくれない。雪がくっつかず、さらさらの粒のままなのだ。いつ急に寒くなるかわからないし、雪玉が作れるうちにと、これだけは真っ先に作った。これで家の玄関口を明るくしよう。庭には氷で作ったキャンドルシェードをあちこちに置くことにした。いつも零下のラップランドでは作るのも簡単。牛乳パックやバケツなどの容器に水をはって、外に放置しておくだけでいい。完全にすべてが凍りきらないタイミングで容器から出すと、凍ってない水の部分がいい按配のくぼみになり、ロウソクの置き場所になる。氷の中に松葉や、木の実のついた小枝を入れてもかわいい。水に色をつけておいても楽しい。

暗闇の中で小さなロウソクの炎がゆらゆらと周囲を照らしている。ふとそこにムーミンやミイがいそうな、寒いのに静かであたたかくて落ちつく時間が流れてくる。

年が明け、フィンランドでは元旦からムーミンアニメの再放送が始まった。いったい何度目なのか、と思うくらいにそれはそれは毎年のように再放送されるムーミンだけど、相変わらずの人気だ。フィンランド放送協会(YLE)には見逃したり、もう一度観たいニュースや番組などをインターネットで視聴できるサイトがある。新年早々ここの人気ランキングにムーミンが登場している。ランキングのトップにいるムーミンの様子は、もうほんと、当然ですよという雰囲気があり、風格さえ感じる。

追記:
YLEの番組がネットで視聴できるサイトアドレスはhttp://areena.yle.fi/


森下圭子

いままでごついミトンばかりでしたが、日本の冬にもよさそうな手袋登場。おまけに大人向け。すごくやわらかくて、手にしっとりなじむタイプで心地いい。
ここのところ大人向けのムーミングッズが進化中ですが、赤ちゃんにも。これは室内履き。ムーミンショップのアンネさんは、初孫へのクリスマスプレゼントにこれを選んでいた。