トーベ・ヤンソン自身が編んだ自選短篇集が発売! ムーミンに魅せられた大人たちへ贈る <del>  </del>

「ねえ、自由を感じているんでしょう?じゃなきゃ、許さないから。」

ムーミンに魅せられた大人たちへ贈る   
人を、自然を、芸術を愛し、あるがままを生きたトーベが
生涯最後に編んだ傑作選、待望の邦訳。


◆トーベ・ヤンソン自身が描いた装画を使って、グラフィックデザイナーの大島依提亜さんが美しく仕上げたカバーデザインも魅力。


◆表4(裏表紙)にはかつてトーベ・ヤンソンも仕事をしていた『ガルム』誌のトレードマークともいえるガルム(北欧神話における冥界の番犬)をイメージしたイラストがある。


【内容紹介】
児童文学作家、画家、イラストレーター、漫画家などさまざまな分野で活躍してきたトーベ・ヤンソンは、大人向けの小説を書く「小説家」としての顔ももっています。
1968年に発表した自伝的小説『彫刻家の娘』以降、ヤンソンはいくつもの小説を執筆してきました。

本書は、1971年から1991年の間に発表された作品の中からヤンソン自身が選定したベストセレクションに書き下ろし8篇を加えた傑作選となっており、生前最後に刊行された遺作でもあります。
自伝的作品集としての側面ももっており、学識豊かだった叔父たち、彫刻家だった父、母娘の関係、幼い日の冒険、美術学校の仲間たちなど、身近なひとびとが作品に登場します。
またヤンソンの芸術観やクリエイティビティに関する洞察が窺えるような要素を含んだ作品も収録されています。

日本のヤンソンファン待望の一冊が、ユーモアのある語りを生かした親しみやすい新訳で刊行。
「トーベ・ヤンソンをムーミンの作者としか見ていない人がいるなら、ちょっともったいないと思う。確かに順序からいうと、ムーミンと呼ばれるトロールのほうが大人向けの小説よりも先に誕生してはいるけれど。それでも、長篇小説や短篇小説を読まずして、トーベ・ヤンソンを読んだとは言えないと思う。本当の意味で、読んだとは。」
フィリップ・テイル(作家・批評家・ジャーナリスト・元『首都新聞』文化欄デスク)
   本書「まえがきより」抜粋

【目次】
1:我が愛しき叔父たち[初邦訳]
2:着想(アイデア)を得るということ[初邦訳]
3:コニコヴァへの手紙[初邦訳]
4:ボートとわたし
5:卒業式[初邦訳]
6:サミュエルとの対話[初邦訳]
7:ローベット
8:猿
9:黒と白
10:夏の子ども
11:ある愛の物語
12:人形の家
13:軽い鞄ひとつの旅
14:砂を降ろす
15:クララからの手紙
16:春について
17:大旅行
18:自然の中の芸術
19:リス
20:連載漫画家
21:コニカとの旅
22:墓地
23:ウワディスワフ
24:オオカミ
25:カーリン、わたしの友達
26:文通
27:思い出を借りる女
28:リヴィエラへの旅
29:絵
30:娘[初邦訳]
31:メッセージ[初邦訳]

【書誌情報】
『メッセージ トーベ・ヤンソン自選短篇集』
トーベ・ヤンソン=著|久山葉子=訳

発売日:2021年03月26日
四六判・上製|496頁|本体 2,800円+税|ISBN 978-4-8459-2011-2

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