1914
- 8月9日、フィンランドの首都ヘルシンキにて、トーベ・マリカ・ヤンソン誕生。父ヴィクトルは彫刻家、母シグネは商業画家という芸術一家で、ふたりの弟とともに育つ
1920年代
- サマーハウスのトイレの壁に、鼻の長い生き物「SNORK」を落書きする(ムーミンの原型と言われている)
1932
- ストックホルム工芸専門学校に留学中、寄宿先の叔父に「台所にはムーミントロールというオバケがいるぞ」と脅かされ、想像したその姿を絵日記に記す
1934
- 20歳のとき、「黒いムーミントロール」と呼ばれる水彩画を描く。画家を志し、フィンランドや海外で勉強を続けていたトーベは、いくつかの絵画にその姿を残している
1943
- 15歳のときから寄稿しているスウェーデン語系風刺雑誌『ガルム』のイラストの片隅に、初めてムーミンと似た姿形のキャラクターを描く
1945
- ムーミン小説の第1作『小さなトロールと大きな洪水』出版。発行部数はわずかで、初版で絶版となったきり、1991年まで再版されない「幻の作品」だった
1946
- 小説第2作『彗星追跡』出版。同作は1956年に『彗星を追うムーミントロール』、1968年に『ムーミン谷の彗星』(原題は『彗星せまる』)として大幅に改稿され、現在の形になった
1947~48
- スウェーデン語系の新聞『ニィ・ティド』紙に、初のムーミン・コミックス「ムーミントロールと地球の終わり」を連載
1947
- ヘルシンキ市庁舎に2点のフレスコ画を制作。その片隅にはムーミンが隠れている。現在はヘルシンキ美術館HAMで見ることができる
1948
- 小説第3作『たのしいムーミン一家』出版。1950年、同作がムーミンシリーズのなかで初めて英訳、イギリスで出版されたため、長くシリーズ第1作として扱われていた
1949
- 初のムーミン劇「ムーミントロールと彗星」、ヘルシンキで上演
1950
- 小説第4作『ムーミンパパの手柄話』出版。1968年に改稿され、現在の『ムーミンパパの思い出』となった
1952
- ムーミンシリーズ初の絵本『それから どうなるの?』出版
1954
- イギリスの夕刊紙『イヴニング・ニューズ』にて、ムーミン・コミックスの連載開始。同紙は、最盛期には世界40カ国以上、1200万人の読者がいた大手新聞
1959
- ムーミン初のテレビシリーズ、人形劇『ムーミン一家』が西ドイツにて放映開始
1962
- 小説第7作、シリーズ唯一の短編集『ムーミン谷の仲間たち』出版
1969
- 日本でアニメ『ムーミン』(フジテレビ系)放送開始。1972年には続編も放送され、日本中でムーミンが人気者となる
1973
- スウェーデンのテレビ会社がテレビシリーズ『ムーミン谷』を制作
1977
- トーベが絵と文を手がけたムーミンシリーズ最後の絵本『ムーミン谷へのふしぎな旅』出版
1978
- ポーランドで「ムーミン・パペット・アニメーション」放送開始。のちに、その映像を再編集した長編映画『ムーミン谷の夏まつり』(2008)、 『ムーミン谷の彗星』(2014)、『ムーミン谷とウィンターワンダーランド』(2017)も作られた
1980
- ムーミンやしきの模型をトーベの弟ペル・ウーロフが撮影した写真に、トーベが文章を添えた写真絵本『ムーミンやしきはひみつのにおい』出版
1987
- フィンランドのタンペレ市図書館内に「タンペレ市立ムーミン谷博物館」がオープン
1990
- 日本でアニメシリーズ『楽しいムーミン一家』(テレビ東京系)放送開始。『楽しいムーミン一家 冒険日記』を含む104話からなり、世界60カ国で繰り返し放送され、人気を博した
1993
- アニメ『楽しいムーミン一家』の設定に基づいて作られたテーマパーク、ムーミンワールドがフィンランドのナーンタリにオープン
2014
- トーベ・ヤンソン生誕100周年記念の一環として、本国フィンランド主導で映画『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』が制作、公開される(日本公開は2015年)
2015
- フィンランド国立バレエ団による本格的なバレエ作品『ムーミン谷の彗星』が上演され、話題を呼ぶ。2017年、新演目『たのしいムーミン一家』が日本で先行上演された
2017
- タンペレのムーミン谷博物館が、場所を市中心部のタンペレホールに移し、世界で唯一のムーミン美術館としてリニューアルオープン
2019
- フィンランドとイギリスの合作による新作アニメシリーズ『ムーミン谷のなかまたち』が放送スタート
2019
- 3月16日、埼玉県飯能市に、ムーミンの世界観を体感できるテーマパーク「ムーミンバレーパーク」オープン