クニット Toffle

クニットは、日本語では“はい虫”と訳されている種族の名前。たいていは、体がとても小さく、臆病な性質で、ひっそりと隠れるように暮らしています。
はい虫という訳語が当てられている種族は、原語ではクニットとクリュープの2種類が存在します。クニットは小さなヒト型で、クリュープは毛が生えていて動物に近いという違いがあります。
代表的なクニットには、小説『ムーミン谷の冬』に出てくるサロメちゃん、種族名のままクニットと呼ばれている絵本『さびしがりやのクニット』の主人公などがいます。
さびしがりやのクニットは、ひとりぼっちで、小さな一軒家に住んでいました。夜になると、怖いモランの叫び声や大きなヘムレンの足音が響いてきて、恐ろしくてたまりません。彼は意を決して、家を飛び出しました。旅の途中、フィリフヨンカホムサたちを見かけますが、恥ずかしがりやのクニットには話しかける勇気がありません。でも、クニットよりも怖がりな少女スクルットからの助けを求める手紙を拾い、勇気をふりしぼって、スクルットを助けるためにモランに立ち向かいました。それからふたりは、ずっと幸せに暮らしたのでした。

Tips:クニットのために

Knyttet(クニット)にはスウェーデン語で、“包み”という意味があるそうです。トーベのもとには読者からの手紙がたくさん届きましたが、その中に「私はひとりぼっちで、なにもかもこわくてたまりません」と訴える手紙がありました。差出人の名前はKnyttet。トーベは孤独を抱えた読者たちのためにこの絵本を描き、自分のパートナーであるトゥーリッキに捧げました。