ご先祖さま The Ancestor

ムーミン一家の夏の水あび小屋でひっそりと暮らしていた、長い灰色の毛で覆われた小さなトロール。おしゃまさんによれば、彼は千年前のムーミン族の姿をしたご先祖さまなんだとか。
ある冬、ムーミントロールがご先祖さまの住む戸だなを開け放ってしまったので、ご先祖さまは驚いて逃亡。その後、ムーミンやしきのシャンデリアの上に姿を見せ、やがてタイルストーブの中に姿を消します。
ご先祖さまは言葉を話さず、ムーミントロールが話しかけても返事をしません。ムーミントロールたちの体は白く、毛はなめらかで短いのに、ご先祖さまの体には灰色でフサフサの毛が生えています。ムーミントロールは当初、本当に自分たちが同じ種族なのか疑いの気持ちをいだきますが、タイルストーブを好むなどの共通点を見つけ、ご先祖さまとして敬うようになります。そして、春が来たとき、ストーブに火を入れないよう、ムーミンママに頼むのでした。

Tips:2タイプのご先祖さま

小説に出てくるムーミン族のご先祖さまは毛むくじゃらで丸い鼻をしていて、今のムーミン族を小さくしたような姿です。しかし、コミックスにはまったく異なる姿の三人組のご先祖さまが登場します。彼らはムーミン一家が訪れた島の洞窟で、ミイラか化石のようになって眠っていましたが、ムーミンが地上に引っぱりだすと生き返って動き始めました。三人は今のムーミン族を縦に長く引き延ばしたような、ひょろりと白い体つき。共通点は暖炉や焚き火が大好きという点です。