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ムーミンの生い立ちをご紹介します。ムーミンの誕生と歴史を知りたいときはこちらをご覧下さい。
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今の姿に近付いていくムーミントロール
1947年にヘルシンキの市庁舎の大壁に掲げられたフレスコ画の中にムーミントロールの姿が描かれているのは、前のページで紹介した通りです。
そこでのムーミントロールは、初期の『ガルム』で描かれていたような奇妙な生き物の姿ではなく、皆さんご存知のムーミントロールにとても近い容姿をしています。ピンとたった耳、大きなおなか、短い手足など、ほとんど今のムーミントロールと変わりありません。
1948年の『ガルム』ではさらに近くなり、ちゃんとしっぽも生えています。表情も笑顔で、最初の『黒いムーミントロール』のように赤い目をした恐ろし気な妖怪とは正反対です。
同年『ガルム』クリスマス号の表紙では、ダンスをするトフスランとビフスランらしき人の前でドラムをたたき、リズムを取っています。
ムーミントロールは、姿だけでなくその内面まで、現在の素直でかわいらしいムーミントロールに近付いたのです。
小説ムーミントロールのデビュー
実は、小説ムーミンシリーズの記念すべき第1作『小さなトロールと大きな洪水』(1945年)は、ヘルシンキの市庁舎のフレスコ画から2年も前に執筆されていました。
ですからムーミントロールの正式なデビューは、この『小さなトロールと大きな洪水』と言っていいかもしれません。
『小さなトロールと大きな洪水』の挿し絵で描かれているムーミントロールは、今のムーミントロールと少しだけ容姿が違います。大きな鼻は今よりも細く、体型はやや太めです。
ところが、その1年後に出版されたシリーズ2作目の『ムーミン谷の彗星』では鼻は大きくなっていて、今のムーミントロールに近い姿になっています。またムーミントロール以外の登場人物、つまりムーミンパパ、ムーミンママ、フローレン、スニフ、スナフキンなどもほとんど今の姿と一緒です。
小説ムーミンシリーズは、第1作『小さなトロールと大きな洪水』から最終刊『ムーミン谷の十一月』(1970年)まで計9作品が、約26年間かかって出版されました。平行して1953年からイギリスの新聞『イブニング・ニューズ』でコミックの連載が始まり、世界40カ国以上の新聞に掲載されると、ムーミントロールは世界中で愛されるようになったのです。
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